透き通った空気を掻き分けて
戸を開けると、冷たい風が体を包んだ。
夏の後ろ姿はもう彼方へと過ぎ去ってしまったようで、思わず胸が締め付けられた。
こんなにも跡を濁して終わる季節があるだろうか?
そんなことを考えながら、環状7号線の傍、歩みを進める。
10月1日から、正式な形での仕事が始まった。
社会人一年目の若造ながら、日々少しでも多くのことを学べるようにと足掻いている。
次、季節が変わるころ、私はどんなことを考えているのだろう。
日常に飲み込まれないようにしたいとは思っている。
深呼吸をして。
今日も私は私にログインする。