脳裏によぎるぼんやりとした哀しみ
どんなものにも終わりが来る、それがとてつもなくこわい
あいしているもの、ひと、こと
すべて少しずつしんでいく
僕はたまらなくかなしくて、胸がちぎれそうだ
母と手を繋いで歩いたスーパー
駅前のパン屋
ジンジャーエールの瓶
60円のアイスキャンディー
思い出すと込み上げてくる
いつかなくなる、失うことにすら気づかないのかもしれない
後悔のないように愛し切らなければならないのか
どんな形でも後悔は残るだろうに
よせては返す哀しみとどう付き合っていけばいいものか
僕にはもうわからない
どうでもいいことばかり覚えている
脳のメモリーを想い出ばかりに取られている