季節の変わり目には魔が潜んでいると思う
凡庸すぎる悩みだとは理解しているが、季節の変わり目が苦手だ。特に、冬から春への移り変わりが苦しい。
全身の血が浮くような、重心が数十センチ上にズレてしまうような感覚に襲われる。体の内面がガタガタと音を立てて揺れている。継続的に半端な興奮状態にあるため、呼吸するだけで体力が持っていかれる。これがなかなか辛い。
生来散漫な方だが、より集中し辛くなっている感覚がある。頭ばかり下手に早く動き、首から下が付いていかないのだ。
毎度毎度この季節、浮き足立っているわけでもないのに精神だけがぐらついているのだ。
どうにか自分を保ちたいのだが、この魔とどう戦えばいいのだろうか。