ロールモデル
本日、人生で初めてとあるボランティアに参加してきた。
こんな時期にボランティアをやろうと思ったのには色々な理由があったが、単位のため、就活のため、という打算的な思いもあった。
しかし、ボランティアをしている最中に、とある男性に話を伺った際、そんな打算が一気に消えた。
彼は企業にサラリーマンとして勤めながら、ほぼ趣味のような形でボランティアをしていると言った。学生の頃からずっと続けているそうだ。
彼は話の中で、「ボランティアってフラットじゃないですか。肩書きも、所属も、学歴も何も関係ない。だから、あなたのような若い方から学ばせてもらってるんです」と言った。それだけでも非常に驚いたのだが、「会社組織の中だと、自分自身の過去に執着して、どうしても凝り固まってしまう。けれど、ボランティアはそういうことがないんです。常に学ぶことができる。本とかでも学べるけど、こうやって体験するとより多く学べると思うんです」と続けた。
驚嘆した。純粋に素敵なオトナだと思った。
中年の、世間で言えばおじさん世代の男性が、ここまで新しいことを取り入れようと努力し、さらにそれをライフワークにされていることは、本当に尊いことだと思った。
私自身、今まで社会人の方と関わる機会をそこまで持てていなかったし、関わる大人と言えば家族や、アルバイト先の社員程度のものであった。家族は別にしても、今まで全力で尊敬できる大人と出会えたことがそこまで多くなかった。そんな中で、「こう在りたい、こう成りたい」と思える方に出会えたことは、人生の財産である。
無論、「素敵な社会人と出会う機会を作らなかったお前が悪い」と言われれば、そこまでなのも十分に承知している。しかし、私のような気づきがない人間でも、それを変えたいと思い足掻き続けることで、このような素敵な出会いのチャンスを掴むことができるということを、今日だけは、どうか誇らせて頂きたい。
約1ヶ月程度かけたとはいえ、連続性にはかける部分のある活動だったかもしれないが、上記のような素敵なオトナに出会えたことをはじめとして、
・全く知り合いのいない環境に飛び込んでいく練習
・全く知らない人と話す練習
・ボランティアについての見識(僅かながらだが)
・体力
は得られたと思う。今後も機会があればボランティアをやってみたいと考えている。
どうか、浅はかな自分だが、今日感じた素直な心の震えを疑わずにいたい。