何者でもないことに耐えられるだろうか
自分は特別ではない。そう気づいたのはいつだったろうか。
そして、それを苦しいとは思わなくなったのもまた、いつ頃からだったろうか。
なまみの私にはなんの魅力もなくて、それを突きつけられたような学生時代。
頭脳明晰ではなく、エネルギーに溢れるわけでもなく、何に恐れているのかわからないままもがいていた日々。
わたしに価値はない、そう思って全てを投げ出したくなった日々。
今はもう、そうは思わない。
捉え方一つ、考え方一つで、こんなにも自由になれる。
辿り着けない領域や人があって、その乖離に苦しむけれど、
私はどこまでも私だ。
だから、蟻の一歩を、私だけの方向に重ねよう。
それでいい。今はそれで、いい。